挨拶は「こんにちは」ではなく「お疲れ様です」

「お疲れ様です」は社会人の挨拶代わり?

大学生が「レジュメ」と言い出すように、社会人は挨拶代わりに「お疲れ様です」と言い出す。上司部下の気軽な挨拶だけでなく同期との挨拶にも使われ、社内向けメールの文頭にも使われることが多い。(※社会一般でというわけではなく、あくまで筆者の体感です。)
出社してから一日中使われるのかといえばそうでもなく、朝一番の挨拶は「おはようございます(おはよう)」を使うのだから不思議だ。

「こんにちは」は丁寧な挨拶ではないのか

感覚的な話になってしまうが目上の人に「こんにちは」を使うのは失礼な気がしていて、それなら「お疲れ様です」の方が丁寧だなと感じていた。(もっとも職位が大きく離れた人には「失礼します。今お時間よろしいでしょうか。等々別のお伺いが必要だが…。)
そこで「こんにちは」の意味を調べてみると、「「今日こんにちは…」と言う挨拶の下略。昼間の訪問または対面の時に言う挨拶。」となっている。なるほど、「こんにちは」の後に挨拶が続くのか!と納得しつつも、「今日こんにちは、ご機嫌いかかですか。」などと挨拶したらそれはそれで驚かれてしまいそうだ。英語ではHelloが最もフォーマルでHiが中間、Heyが最もフランクらしい。Helloは日本語でいう「こんにちは」程度にしか思っていなかった。日本語なら自然と身につく感覚も外国語でコミュニケーションを取るならこういうニュアンスの勉強も必要なんだなと今更ながら実感した。

余談

今の仕事は幸いにもテレワークが許可されている。通勤ラッシュを避けるため朝はテレワークをし、お昼前後に出社することがある。時間で言えば12時前後なのだが、職場のお昼休憩は13時以降取るのが慣例だ。そのため世間一般ではお昼でも、何となく「おはようございます。」と言って席に着く。え、「お疲れ様です。」ではないの?と思った人がいるかもしれない。職場の午前の部は13時までなので、私は「おはようございます。」と言う方がしっくりきている。ちなみにお昼休憩以後に出社する際は「お疲れ様です。」を使っている。結局TPOなんじゃないかとこの記事を書きながら苦笑した。

*(新村 出編,広辞苑第7版,2018)

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