ニコニコの裏には…
優木君は中学時代からの友人で同じ部活に所属していた。優木君はその名の通り優しく穏やかな性格で、みな口をそろえて彼が怒ったところを見たことがないと言っていた。対照的に私は結構短気な性格でラフプレーがあればすぐカッカしていたが、当時を振り返ってみても中高生はそんなもんじゃないかなと(自己擁護)。彼の家に遊びに行くこともあったがご両親も非常に温厚でこれは血筋だな!と納得したのを覚えている。
そんな彼と5,6年ぶりに再会し改めて温厚だなぁとしみじみと感じたが、年を取って多少なりとも落ち着いた?私とは何か根本的に違うものがあるなとも感じていた。
感情との密着度
優木君と私の根本的な違いは感情との密着度にあるのではないか。そう、優木君は感情との距離感覚が優れているのである。私は身の回りの出来事だけでなく、ニュースといった自身と関係性が薄いものにも感情を揺さぶられてしまうことが多い。特に自身の状態が悪い時(仕事や体調など)には顕著で、例えば「暗いニュースを見る→負の感情が湧く→負の感情につられて突然自己嫌悪に陥る」なんてのは鉄板のコースだ。身の回りのことだけでなく外の世界に関心を抱くのは自然なことだが、あまりにも外の世界の情報にべったりとした感情を抱くのは精神衛生上好ましいとは言えない。
念のため付け加えておくと、優木君をはじめ感情との距離感覚が優れている人が冷たいというわけではない。彼も最後の大会で負けた時には涙を流していたし、お互いに世の中の出来事に憤りを感じ語り合ったこともある。彼ほど優れた感覚を持つのは難しいが、私自身感情との付き合い方を見直す必要性を感じていた。
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
感情との付き合い方を見直すにあたって、マインドフルネスの考えを取り入れた心理療法の一つACTを試してみようと思う。(ACTに関してはまだ素人なので具体的な説明ができず申し訳ないです。)ACTを構成する6つのプロセスのうち脱フュージョン(思考の観察)は特に今の自分に必要なスキルだと感じていて、来月仕事から離れる期間があるので集中的に取り組む予定。ACTに取り組むにあたって参考にした本を含め記事にするので少々お待ちを。
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